2025年1月23日~24日、京都ライトハウス(京都市北区)におきまして、日本盲人社会福祉施設協議会の「点字出版部会職員研修会」が開催されました。
 全国研修会がリアル開催されるのは、コロナ下においての中断も含め5年ぶりです。50名を超える参加者が集い、最新情報の交換や専門技術の学びを深めるなどして、充実した二日間を過ごしました。

熱気あふれたあけぼのホール

 橋口副部会長(日本ライトハウス)の進行の元、 肥後部会長(東京点字出版所)、開催主管施設の松田理事長(京都ライトハウス)などの挨拶が進み、勉強会に移りました。
 主な課目は下記のとおりです。
・テーマ1講演「点字の現代的意義と近未来の展望を考える―点字考案200年の年を迎えて~日盲社協点字出版部会への提言」 講師:渡辺昭一氏(日本点字委員会会長)
・テーマ2講演「触図をめぐる課題と展望」 講師:福井哲也氏(日本点字委員会副会長)

福井先生の資料紹介

・テーマ3講演「触図をめぐる課題と展望」 講師:杉山欣司氏(株式会社サン工芸代表取締役社長)
・テーマ4 講演「点字製版機のからくり」  講師:小林博紀氏(株式会社小林鉄工所代表取締役社長)
・テーマ5 情報交換
 杉山社長や小林社長、京都ライトハウス出身の渡辺会長のご発表など、京都ならではの講演が多く印象的な研修会となりました。
 大木副部会長(東京ヘレン・ケラー協会)の閉会挨拶の後、京都ライトハウス施設見学を行い、こちらも大きく盛り上がりました。

点字図書館の実地見学

 また、初日の夜は、街中に移動して懇親会を設け、英気を養いました。
 点字出版をとりまく課題も多くありますが、これからも部会の皆さんの英知を結集して進んでいきたいと思わせる実りのある研修でした。
(文責 山本)