第41回鳥居賞授賞式、盛大に開催
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去る10月18日、京都ライトハウス・あけぼのホールにて、視覚障害者福祉の発展に貢献した人を表彰する、第41回鳥居賞授賞式が開催されました。今回の受賞者は、IBMフェロー(技術者の最高職位)で日本科学未来館館長の浅川智恵子様で、視覚障害者向け音声ブラウザの開発など、障害者の情報アクセスの飛躍的な向上に多大のご貢献をされた世界的先駆者の方です。
授賞式には、日本視覚障害者団体連合、京都府視覚障害者協会、日本ライトハウス、全国視覚障害者情報提供施設協会をはじめ関係団体・機関から多くのご来賓、一般参加者の方など、約100名が出席、また、京都市長様、オムロン株式会社様のご祝電も寄せられ、共々に浅川様を祝福する、厳粛かつ和やかな雰囲気の下、執り行われました。
式典では、 鳥居先生遺徳顕彰会の田尻彰代表から、浅川様に賞状・記念楯・副賞を授与、その後の記念講演では、浅川様のこれまでの歩みを振り返られるとともに、近年注力しておられる、視覚障害者が自由に街を歩くことを可能にするナビゲーション・ロボット「AIスーツケース」について、ユーモアも交えながらお話いただき、聴衆を魅了されました。来年の大阪・関西万博での実証実験に向け、改良を重ねておられるそうです。京都ライトハウスの創設者・鳥居篤治郎先生は、1970年の大阪万博の年にご逝去されましたが、視覚障害者の夢がまた一歩実現に近づくことを、先生もさぞかし喜ばれることだろうと、想いが馳せられます。
ご多用の中ご来京いただいた浅川様に厚く御礼申し上げますとともに、今後益々のご活躍を心より祈念いたします。