「情報ステーション」ってどんな職場?
職員紹介①
氏名:K.N
勤続年数:6年目
職種・担当:図書製作担当
(完成したデイジー図書の最終チェックをしています)
仕事のスケジュール(部署内での大まかなスケジュール)
時間 | 内容 |
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8:45 | 始業 |
9:00 | (火曜日)情報ステーションと情報製作センターの製作部門がまとまってミーティング |
10:00 | 情報ステーションと情報製作センターの製作部門がまとまってミーティング ボランティアさんがぞくぞくと来館 職員はボランティアさんの質問(機器操作や処理の仕方等)に答えます |
11:00 | 録音・点字図書の音訳・点訳・校正・編集等をボランティアさんに依頼します(図書完成までの製作のコーディネートを担当しています) |
12:00 | 昼休み |
13:00 | ボランティアさんに製作中の原本やデータ、校正表等を必要に応じて発送します |
14:00 | パソコンに向かいデイジー編集・編集校正をします |
17:00 | ボランティアさんが作業を終えられた後、スタジオ等を片付け始めます |
17:35 | 終業 |
質問① 現在の仕事でよかったこと、やりがいを感じたこと。
視覚障害者の方々の情報保障の手助けができたらと日々奮闘しています。少しでも利用者さんの選択肢を増やし、図書館利用に繋げていただけたら幸いです。入社するまでは点字は町中で見かける程度、音訳についてはさっぱりでしたが、現在は音訳の奥の深さと難しさに頭をかかえる日々を送っています。大変なこともありますが、それがやりがいにも繋がっていると思います。
質問② どんな職場?
個性的な職員が多いです。皆、趣味を大切にしていてそれぞれの世界観があり楽しく思えます。だいたいの職員に共通しているのは本が好きだという事だと思います。また、現在ではあまり見かけることがなくなったカセットテープやフロッピーディスクがこの職場では大活躍しておりびっくりしました。機械も多いので夏場は熱気がすごいです。
職員紹介②
氏名:A.N
勤続年数:8年目
職種・担当:サービス担当
(15:30 この日リクエストのあった図書を郵便局へお渡しします。)
仕事のスケジュール(部署内での大まかなスケジュール)
時間 | 内容 |
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8:45 | 始業(通常勤務の場合) サービス担当では 火・木・金の19時閉館に合わせて遅番勤務もありますので、この時間には職員全員が揃わないことが多いです。 情報ステーション(図書館)が開館している時間帯は 電話や来館の対応が続きますので、開館前のこの約1時間が、個人個人の仕事を進める勝負の時間!? 本日のスケジュールを確認しながら、必要な準備を済ませていきます。 |
10:00 | 情報ステーション開館 電話も、この時に時間外アナウンスから切り替えるのですが、それと同時に鳴り響く呼び出し音で一日の業務が本格的に始まります。もちろんメールやFAX、お手紙でも受け付けていますので、ボランティアさんと職員で協力しながら依頼されたものをどんどん貸出準備していきます。来館されて雑誌の最新号を読まれたり、読み書きサービスを利用されたりする方もいらっしゃいますが、最近はコロナのため来館記録を付けているので、自然とカウンターで一声かけてくださって世間話をすることも。また点訳・音訳のために、ボランティアさんがレファレンスツールを利用される場面もあります。 |
11:00 | 大体この時間までには本日の郵便が届いています。京都ライトハウスの蔵書だけを貸し出しているわけではなく、全国から取り寄せていますので、返却されてきたもの・他館から届いたものが混在しています。これもまた、ボランティアさんのご協力で一つ一つ捌いていきます。 |
12:00 | 交替で昼当番の職員がおりますので、この時間も電話や来館に対応しています。 |
13:00 | 職員の昼休憩は時間をずらしているのでやはり全員は揃わないですが、読み書きサービスのボランティアさんも13時で午前と午後の部の交替なので、一旦ひと区切りです。午後も変わらず、電話でのお問い合わせに答えたり、朝届いたものをその日のうちに発送するべく処理をしたり、書架から必要な図書を探し出したりと、職員それぞれ様々な動きをしています。 |
15:30 | 夕方に郵便局から集荷にきていただくので、大体この時間までに当日分の発送処理を完了させます。点字用郵便にて全国各地の利用者さんや点字図書館等の施設に運ばれていきます。 |
16:00 | 読み書きサービスはこの時間で終了します。職員は引き続き、本日の発送が終わった後にご依頼のあった蔵書を翌日の郵便で発送できるように手配をしたり、受け付けたプライベートサービスの手続きをしたり、サピエ図書館でのオンラインリクエスト(他館からの取り寄せ・当館への貸出希望)対応、図書や雑誌の受入れ、書誌入力などの業務を、 電話や来館対応しながら進めていきます。 |
17:35 | 通常勤務の場合はここで終業。閉館作業をしつつ、明日の予定をホワイトボードに書き込んで皆それぞれ頭の中で段取りしていきます。 |
質問① 現在の仕事でよかったこと、やりがいを感じたこと。
利用者さんと段々お知り合いになって、お好きな本がわかってきたり、「この前の続き」といったお話ができるようになってきたりするのは嬉しいものです。自分の声を認識していただけることや、職員へのあたたかいお声がけも励みになります。
この部署に異動してからまだ2年しか経っていませんが、自分の仕事について誰かに話す機会があっても、点字図書館の存在はまだまだ知られていないと感じる事が多いです。情報ステーションの利用対象者は限られていますが、晴眼者の方々に広く知っていただくことも私たちの役目の一つと考えています。何気ない会話から興味を持っていただき、ボランティア活動という具体的な形で参加していただくことも一つですし、そういった関わり方でなくても、誰かのちょっとした行動が回り回って何かを変えていくようなそんな動きの中の一つになれたらいいなと思います。
質問② 仕事で大切にしていること
日常の業務の大半は、図書の貸出返却という「出してはしまう」行為で、物を移動させているだけのようですが、それは目に見える仕事のほんの一部分です。今日貸し出した一冊が誰かの行動につながっていくかもしれない、そういう仕事だと忘れないようにしたいです。
「届いた図書楽しんでいます、これだけが毎日の楽しみなんです。」とおっしゃると、本が持つ力に嬉しくなる反面、世の中は「これ」以外にも多くの可能性で満ちているはずだと感じます。利用者さんが借りたい図書、知りたい情報を届けることはもちろんですが、ご本人も気付いておられないようなニーズを察知し、本や図書館という形態を活用したもっと大きなサービスのあり方を常に探っています。