夜、自転車で帰宅していると、近くの小学校からカエルの声が絶えず聞こえます。「かえるの合唱」とはうまく付けたものだと思いながら、夜の静けさを打ち破るカエルたち。ところが、小学校では夜の時間帯に、地域へのグラウンド開放で少年野球やサッカーをしている日もあります。照明もついて明るく、そして何より賑やかに子どもの声が響きます。こんな時は、カエルは合唱していても子どもの声にかき消されるのか、それとも場が静かになるまでおとなしく黙っているのか…?

先日、電車に乗っていると、小学校低学年と思しき子たちがクイズを出し合っていました。「おかね入れてピッてしたら、ジュースとかが出てくるやつ、なに?」 自動販売機が答えのクイズを楽しめるの、良いなぁ~なんて微笑ましく思っていると、次はごっこ遊び的なものが始まりました。「すみませーーん、ICOCAでうまく入れないんですけどーー」「あーーじゃあいったんここピッてしてください。はいじゃあこれでピッてしてもらったら入れますーー」
まさかの、改札の駅員さんとそのお客さんという設定でした。レベル高っ!

保育士の長女から聞いた話。キックボードで遊ぶ際、ハンドルを握ったまでは良いのですが、タイヤのついた板に両足を前後にずらして乗せ「あれ? 進まへん?」 そして長女に「押して?」とアピール。そう、いろいろな意味で話題の電動キックボード、LUUP乗りをしていたのです。いやいや、こうやって遊ぶんやで、と実演。ハンドルを握り、板に片足を乗せ、もう片方の足で地面を蹴る。勢いがついて進んだら、蹴っていた方の足も板に乗せて進む。理解したのか、それはそれで面白さを見いだしたのか、楽しんでいた様子とのこと。
また別のお子さんは、一緒に絵本を読んでいるとページをめくりたかったのか、スマホやタッチパネル操作同様スワイプ(画面上で指を滑らせる動作)してみたり、こうやったら絵が大きくなるのでは?とピンチアウト(画面上で親指と人差し指を付けた状態から離す動作)してみたり。いやはや、時代でしょうか…。

(はなのぼう7月号より)