3月7日(木)、あけぼのホールにて第51回目のボランティア・利用者のつどいを行いました。50名のご参加をいただきました。

第一部の式典では、15名の方々にボランティア活動感謝状、永年ボランティア感謝状が理事長から贈られました。感謝状を受けられた当日出席の9名の方々からそれぞれの思いをお聞かせいただき、その後は利用者の方が日頃の生活の中で読書が大きな喜びになっていることや、ボランティアの皆さまへの感謝の気持ちをお話しされました。

第二部は、第3回京都文学賞中高生部門最優秀賞を受賞された高野知宙(たかの ちひろ)さんにご講演をいただきました。小説『ちとせ』で、明治初期の京都を小説の舞台に選ばれた理由や、失明の不安を抱えた少女を描くにあたり意識されたことは何かなど、小説に込めた溢れんばかりの思いや裏話を存分に伺いました。
当館では、ボランティアの皆さまのご協力を得て『ちとせ』を点字、音声デイジー、テキストデイジーの3媒体で製作しています。実際に読まれた利用者の皆さま、その他の参加者の方からいただいた質問にひとつひとつ丁寧にご回答をいただき、和やかな交流のひとときとなりました。
そして最後の『ちとせ』の書籍販売・サイン会は長蛇の列。ご準備いただいた書籍は、瞬く間に完売! サイン会は、事前の打ち合わせでいただいていた「触ってわかるようなサイン」のアイデアを受け、ご希望の方にはレーズライターを活用しました。
まだ読まれたことのない皆さまへ。執筆当時17歳とは思えない、高野さんの世界観をぜひご堪能ください! 感想もお待ちしております。

最後になりましたが、ご参加いただきました皆さま、利用者の皆さま、ボランティアの皆さま、講師の高野知宙さま、祥伝社の南部さま、コスミック出版の坂口さま、そして京都新聞の滝山さまと古市さまに心より感謝申し上げます。

(はなのぼう4月号より)