第66回「今宮神社の参道と大鳥居」
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みなさまこんにちは。ほっこりHOT千北です。
第66回目は、「今宮神社界隈シリーズ 第二弾」です。千本北大路から東へ歩いて5分ほど。京都市バス「今宮神社前」にそそり立つ大鳥居、実はごく最近に再建立されたのです。
今宮神社は、平安の古より疫神を祀り都の平安を祈る社として崇められ、地元の人たちは「今宮さん」と呼んで親しんでいます。
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今回のほっこりポイントの大鳥居は、門前通りの南の端、北大路通からほんの少し北へ入ったあたりに位置しています。それが、平成29年の大型台風の災禍によって傾き損なわれてしまったのです。翌年の8月に基礎を残しいったん解体されました。
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歴史を紐解くと、昭和三年、今宮神社への参道に、氏子の方々の熱い思いのもと、南の口に松風講の名を掲げた丹塗の大鳥居が奉納され、以来、平安を願う心の拠りどころである今宮の象徴として、大鳥居はこの地になくてはならない大切な存在と親しまれてきました。
心安らぐ道へのしるべである大鳥居の復興は安寧を祈られる氏子の方たちが中心となって、地域を大きく超えた修復運動を展開されて、多くの皆さんの篤いお志により、昨年切なる願いをかなえられました。
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令和4年11月の修復工事は地元マスコミでも取り上げられ、高さ8・5メートル、幅6メートル、朱色の雄姿を喜ぶ市民の声などが伝えられました。佐々木宮司様は「100年前から続く地域の思いが共有できる機会を、皆さんと力を合わせて作り出せた」と話されていました。
※地元の方で、毎日、界隈を散策され、風景を撮影されている田中様から工事中などの貴重な写真をご提供いただきましたので、掲載しています。
見事に再建されました。
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この参道界隈には、京都ライトハウスまつりでの吹奏楽部演奏などで応援を頂いている「京都市立紫野高校」、臨済宗大徳寺派の寺院である「高桐院」などチェックポイントが多数あります。
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次回は、今宮神社の境内を散策してご紹介します。