第44回全国視覚障害者情報提供施設大会(岐阜大会)から
公開
去る10月25日・26日の両日にわたり、岐阜市において標記大会が開催されました。
大会では「『てんやく広場』誕生30周年 〜サピエのさらなる充実と発展を目指して〜」をテーマに、これまでの情報提供ネットワークの変遷を検証し、
- 現今の「サピエ」の課題と将来像
- マラケシュ条約の承認と改正著作権法施行後の情報支援のあり方
- 点訳音訳のボランティアの確保育成
- 日盲連をはじめとする関係団体や公共図書館等との連携強化
などについて論議がおこなわれ、これからの視覚障害者などへの情報保障の方向性を探りました。
また、
- サピエ運営の継続助成
- 点訳朗読奉仕員養成事業の必須事業化
- 改正著作権法の施行に伴う制度整備
- よりアクセシブルな方式による電子書籍の普及促進
などを国に要望していくことが、大会宣言として採択されました。
会場となった岐阜市。鵜飼いのシーズンも終わり静けさを取り戻した長良川には、色づき始めた金華山が水面に映え、街全体が秋冷につつまれていました。
そんな中で開かれた本大会。全国から集まった皆さんの論議が熱く展開されたことをご報告します。
(五十嵐 幸夫)