去る11月27日(日)、4階あけぼのホールにて“あいあい教室 40周年記念のつどい”を行いました。当日はあいにくの雨模様でしたが、ご来賓の皆さまをはじめ、卒園生、在園児のご家族、元職員など、およそ180人の方が駆けつけてくださり、おかげさまで盛大に40年目の記念日を迎えることができました。
熱気に満ちた会場で、鮮やかにオープニングを飾ってくださったのは、OBのなおきさん(大学生)。繊細かつ優しいピアノの音色、力強いメッセージが込められた演奏はまさに、この日集った仲間の心を希望の光で照らすような素晴らしいステージでした。
続いては卒園生(小学生高学年~中学生)による歌『翼をください』のステージです。ピアノ伴奏の大役を引き受けてくれたのは、盲学校6年生のありあさん。総勢18人の仲間で一生懸命に奏でられる旋律と歌声は等身大の輝きを放ち、見ている人の心に響くとてもすてきなステージでした。

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『翼をください』のステージ

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『翼をください』のステージ

続くプログラムは“みんなで語る40年”と題し、写真とともにあゆみを振り返るコーナーです。開設当初の様子や30年間続く洛陽保育園との交流、本館建て替えに伴い高野(左京区)へ仮移転をしたときのこと、お父さん会が盛り上がり、“あいあい号(大型遊具)”を製作したことなど…。古川所長の説明に加えて、写真に映っている方や当時を知る方々が快くインタビューに答えてくださり、たくさんの熱い想いやあたたかいつながり、楽しい思い出でいっぱいの歴史を感じるひとときでした。

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在園や卒園の子どもたちもインタビューに答えてくれました

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在園や卒園の子どもたちもインタビューに答えてくれました

続いては、いよいよ本日のメインステージ!高校生・大学生の卒園生有志、“AIAI 40’s(アイアイフォーティーズ)”による「40周年あいあいコンサート」の始まりです。12人のメンバーが揃うと、『しあわせなら手をたたこう』の手遊び歌からスタート!元気いっぱいの可愛らしいリズムに、今も昔も変わらないあいあいの光景が思い浮かび…心なごむひとときでした。「ここがずっとみんなの“心のふるさと”であるように」と願いを込めて続く曲は、『故郷』。懐かしい記憶が呼び覚まされていくような余韻の中、『世界に一つだけの花』の合唱へ。胸いっぱいの気持ちで迎えた最後の曲は、「会場のみんなに元気を届けたい」と願って贈る歌、『勇気100パーセント』です。フォーティーズ12人がそれぞれにたくさんのことを乗り越えて、今を楽しみ、頑張っている姿が感じられ…喜びと感動で胸が熱くなる、本当に素晴らしいステージでした。

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“AIAI 40’s(アイアイフォーティーズ)”によるステージ

フィナーレを飾るのは、卒園生のつばささんママが作詞作曲してくださった、あいあい卒園式ソング『未来への翼』です。“あいあい教室”というひとつの場に、世代を超えてたくさんの仲間が集い、それぞれの輝く未来へ向けた応援歌を歌えたことは、何よりも嬉しく、あたたかく心に残る時間でした。
ステージに出演してくださった皆さん、お越しいただいたご来賓の方々、たくさんの卒園生、在園生の皆さんとのあたたかいにつながりに支えられて、この日を迎えることができ、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。また、祝電やお花、バルーンで会場に華を添えてくださった皆さま、心あたたまるお祝いをありがとうございました。
最後になりましたが、40周年記念誌の作成にあたり、ご寄稿をいただいた方々、広告掲載のご支援をいただいた皆さまにも心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

(冨田 裕美子)

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40周年記念誌(卒園生のさん<全盲>による表紙絵)
力強いひまわりの絵が描かれた明るいイエローの冊子

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記念品の一筆箋(在園児のお母さんによるデザイン)
書見台や義眼、子どもたちの大好きな遊びが可愛いイラストになりました!