2014年度に入職された有志の新人職員さんに集まって頂き、仕事のやりがいや困っていることなど、どんな思いで働かれているのかインタビューしてきました!

画像:新人座談会

司会 今、お越しなのはどなたがおられるか、私の左からちょっと声を聞かせてもらっていいですか。

藤田 はい、あいあい教室の藤田です。
谷脇 事務所の谷脇です。
甲斐 船岡寮の甲斐です。
椹木(さわらぎ) あいあい教室の椹木です。

司会 以上ですね。女性に囲まれて、ちょっと恥ずかしくなってきましたね。どうしよう。黒一点でございますけども。まあ気楽な気持ちで語っていただければと思います。
まず、お一人ずつ、自己紹介ですとか、それからお仕事してどうだとか、以前のお仕事とか、ちょっと簡単にお話いただければと思いますが、じゃあ、目が合いましたね。目が合った気がしましたので、谷脇さんからちょっとお願いしていいですか。

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(事務所 谷脇さん)

谷脇 私は事務所にいまして、私の担当は基本、人事労務が中心なんです。事務処理といったら、何でもするといえばするんですけれども、皆さんからいえば、人が入ったり、出たりとかっていったら、そのときの社会保険の手続きとか、今年になってタイムカードが導入されたんで、カードなんかも作ったりとか、名札を作ったりみたいなところとか。各月だったらお給料の計算とかというところもしています。

司会 谷脇さんは、以前は同じようなお仕事をされてたんですか。

谷脇 以前ですか。ここに来る一つ前は、年金関係の機関で事務をしていました。変わったところでは、広島県でお酒に関係した研究所、今はなくなっちゃったんですけど。そこでバイトをしてたこともありますよ。

司会 そうなんだ。

谷脇 そのころは主に実験の補助とかだったので、チューブを洗ったりとか、お酒だからこうじ。その勤めている研究室がこうじのところのへんの研究室だったので、お米を蒸したりとか、醸造講習というものについてやったりとかというのもやっていたことがあります。おもしろかったです。

司会 おもしろそうですね。ということは、谷脇さんはお酒がお好き。

谷脇 それが残念ながら、そうではないんですよ。でも、できていく過程とかというか、そこでしているのはおもしろかったです。周りの人たちの話を聞いてたりするのは。お酒ができていくのを見てたりすると、できたときにはリポビタンDみたいな色なんですよ。黄色い、蛍光黄色みたいなんでできたりとか、そんなんとかが見られておもしろかったです。

司会 ではお次は、谷脇さんの目の前の甲斐さん。

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(船岡寮 甲斐さん)

甲斐 船岡寮の甲斐です。仕事内容は視覚に障害のあるお年寄りの方の生活の支援をさせていただいています。朝の起床から始まり、朝ごはん、昼ごはん、トイレ介助はもちろんですけれど、いろいろとお世話させていただいています。

司会 実際どうですか。朝からずっと利用者さんと接する中で。

甲斐 やっぱり毎日、忙しいというか、その中でも平常心を、熱い心と冷静な頭を持ちながら、やろうと思うんですけども、いつも何か時間に追われていますね。

司会 来た甲斐がありましたよ。いい言葉ですね。熱い心と冷静な頭。逆になったらえらいことですね。

司会 では次は。あいあい教室、椹木さんのほうからいこうか。

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(あいあい教室 椹木さん)

椹木 あいあい教室は、視覚に障害のある0歳から小学校1年生までのお子さんが対象の教室です。そこのいわゆる先生をしています。療育に入っています。
内容は、子どもたちが朝、通園してきて、朝は簡単なお集まりといってお名前を読んだり、お歌を歌ったりするんですけど。遊びは机でお絵かきしたりとか、ちょっとパズルやってみたりとか、手とか目を使うこともすれば、運動、夏やったらプールに入ったりとか。ちょっと大きい子たちやったら、ホールで体を動かして遊んでみたりとか。お散歩もお外へ、公園に行って遊んだりもします。
あとは生活面ですね。給食を食べることだったりとか、トイレの排泄のことだったりとか、お着替えとか生活面の援助があります。
あとはお母さんが一緒に、母子通園されているので、主には石田先生が保護者の担当で、お母さん、保護者の支援というのもしています。

司会 椹木さんは新卒やったかな。

椹木 私は新卒です、はい。

司会 ほんとうに、この関係、福祉の、特にお子さんの関係に勤めようとずっと思ってはった。

椹木 そうですね。というよりも、あいあいに大学生のときにボランティアで来て、こういう仕事がしたいなというふうに思いました。

司会 ボランティアで来ている中で、続けてやっていきたい、仕事としてやっていきたいという感じになられたわけですね。
では、ラストの藤田さん、お願いしていいやろうか。

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(あいあい教室 藤田さん)

藤田 あいあいの仕事は今、言ってくださったとおりなんですが、私は、今年からは火曜日から土曜日まで出勤をしています。「土曜日さん」は、午前中は学童なんですけれども、放課後デイをしてます。また、お母さんたちがお仕事をされていて平日に来るのが難しいなという子たちが、土曜日に来てるんです。だから私自身は、日曜日と月曜日が休みなんです。

司会 逆に月曜って、休みとして使いにくくないですか。

藤田 使いにくいですね。

司会 ほかの人がみんな、仕事してたりされて。

藤田 なかなか。寝て過ごすことも多いですよね。

司会 今、とりあえず4人の方に、簡単に自己紹介とか、今のお仕事について、どんなことをしているかというのをご説明いただきましたが、実際はどうですか。働いてみて、実はこういうところがよかったとか、こっそりこんなところは困ってるよとか、あったりするでしょうかね。
こういうところは、お仕事するようになってよかったというのも、1人ずつまた聞けたらと思うんだけども。どなたかいますか。

椹木 よかったなあと思うのは、ほかの部署もそうなんですけど、うちとかだと、正職は少なくとも1年間はその子の担当として、その子の先生という。みんなで見るんですけど、そういうのがあるので。

司会 担任みたいなもんですか。

椹木 そうです、そうです。その関係性というのが、最初が難しい分、ちょっとずつできていくという実感が。持てるときばかりではないんですけど、ふとしたときに、こういうことが伝えたいのかなとか、その子が前にできなかったことができるようになったりとか、そういう積み重ねた結果みたいなのが、この仕事のだいご味みたいなのかなというのは思います。

司会 ちょっとほかの職員さんよりはよく知って、よく見て、逆に愛着もつくのでしょうね。

椹木 そうですね。

司会 主担当というか担任として、何名ぐらいもっているんですか。

藤田 私たちは10人ぐらいですか。

司会 ということは、ほかの職員さん、まだ多いの。

椹木、藤田 もっと多い方は15。ベテランの先生は。

司会 15人。ああそう、大変やね、これは。お一人ずつ、また支援計画とか。

藤田 そうですね。今、まさにその時期なんですよ。

司会 最中。実際に子どもさんともそうやし、お母さんともお話する時間というのは、結構持てますか。

藤田 そうですね。一日の療育が終わった後に必ず報告の時間というのがあって、その中で、今日したこと、子どもたちがどんな様子でしたよということだったりとか。あとはお母さんが、うちの子はうちでこんな様子なんだけどという相談だったりとか、そういうお話する機会は一日の中で持ててますね。

司会 そういう時間がないとなかなかね、情報とか共有できないもんね。

藤田 そうですね。なかなか、おうちの様子もあまり知ることができないですし。地域で利用している園での様子とかも、そこでしかなかなか聞けないので。

司会 同じ部署で働いてる藤田さんとしては、他に何かありますか?

藤田 そうですね。私も、保育園でもともとちょっとの間、働いてたんですけど、やっぱり全然、保育園は人数も多いですし。こんなに子どもと一対一で深くかかわったりとか、子どもの様子を深く、自分から知ろうと思ったりとかそういうことがなかなか少なかったので。ここに来て、本当に考えるようになりました。どうしてあげたらいいかなとか。
そうですね。困ったことは、やっぱり保護者との関係性だったりかなとは思いますね。

司会 もちろん、お二人はまだお若いから、保護者の人もお二人よりきっと上だと思いますね。

藤田 やっぱりまだまだ知識もないし、困ったときにどういうふうに返してあげたら、お母さんは安心というか、ちょっとでもほっとするのかなあとか。そのへんはなかなかまだ難しいところやなあと思います。

司会 なるほど。確かに、本当にどういうふうな支援がいいのか、どういうふうにかかわっていくのがいいのかというのを考えていく、いけるだいご味もあるけども、そこの難しさもあるよね。

藤田 両方ありますね、やっぱり。

司会 私も同じような部署なんで、そこらはちょっと感じる部分がありますね。
そういう意味で言ったら、部署は違うけれども、直接利用の中で、船岡寮で支援されている甲斐さんとかも、担当制というのはあるんですか。

甲斐 一応あります。はい、担当を持っている人は、何人かはそれぞれあります。

司会 甲斐さんで何名ぐらい。

甲斐 私は8名。

司会 ああ、8名。

甲斐 なかなか担当を毎日も見られないですけどね。時間も違いますし、休みも違いますから。その担当をばっちり、ずっと見られるかというのは難しいところがあったりもしますけど。一応、最終決定とか何か相談とかがあったときには、担当者としては一応、話はしたりはしています。

司会 そうですか。逆に、今はぶっちゃけた話、改築のことで仕事場とかはどうですか。結構、忙しいですか。

甲斐 毎日、忙しいですね。毎日をこなすことのほうがもう大変で、その中で新しくなっていくことで、それに向けてしないといけないことが入ってくるので、ちょっと大変は大変ですよね。

司会 どうですか。利用者さんの中で、新しく改築していくんだというところに対して、皆さんいろんな思いを持ってはる。期待もある人もあれば、不安を持っておられる方もいるんじゃないかなと思うんだけど。

甲斐 そうですね。不安のほうが大きいかなという気がしますよね、話している分には。やっぱり長年おられた方は覚えているものが全部いったんきれいになるので。私たちも場所を覚えてないところに入るので、私たちを信用してもらいながら、生活をしていかれるんやと思いますけど。私たちにもそのプレッシャーというか、やっぱりいろいろ勉強していく課題があるかなあと思っています。

司会 そうか。職員のほうを信用してもらうということも大切やけど、その分職員としての立場としてもプレッシャーがあったりしますよね。

甲斐 そうですね。いいプレッシャーですけど。それを思いながらやっていこうと思っています。

司会 直接、利用者さんとの対応じゃないけど、逆に、誰が来るかわからない事務所にいる谷脇さんとかはどうですか。いろんな利用者さんが、朝から晩まで来られて。

谷脇 そうですね。窓口という意味だと、一つ前の職場でも窓口は窓口だったんですけれども、やはりここはある程度、限られた範囲というか。もう1年半になったら、だいたい来られる方は、顔を見たことがない人が来られるというのがわりと少ないんですよ。割合でいっても、かなり低いと思います。継続的に利用してくださっている方のほうが多いので。ライトハウスの窓口って一生に何回かしか来ないような事務所じゃないじゃないですか。年に1回とかというあれでもなくて、来られる方はかなり頻繁なので、もう少し範囲が狭い感じで、関係もちょっと違う感じなのかなと思いますね。

司会 そうですか。意外に僕は、いろんな人がひっきりなしに来ているようなイメージがあったんですけど、毎回限られている感じですか。

谷脇 そうですね。わりと範囲は決まっていますし。私なんかはまだまだなんですけど、前田さんとかはもうかなりの割合で、窓口に来られる方はこちらから、名前で声がけができるという。

司会 覚えてはる。

谷脇 見習わなくちゃっていう感じです。

司会 限られた人たちとはいえども、やっぱり名前とか覚えていくのは大変でしょう。

谷脇 そうですよね。でも、だいぶ繰り返し、何かあって自分で直接対応したりとか、何か一緒にということがあると覚えたりするんですけどね。

司会 そうですか。

谷脇 私は船岡クラブハウスの担当とかをしてるから、船岡クラブハウスの人は結構ちょいちょいね。みんな、月に一回ずつなんですけどね、月に一回は来はるんで。

司会 皆さんはほぼ同期になるわけですが、このメンバーで、例えば一緒に飲みに行ったりとか、情報交換とかするというのは。

谷脇 結構、人数も多いからあれですよね。
船岡寮勤務の人とかも多いから、時間合わしたりとかはなかなか難しいですよね。
でも、一回、5月に、今年の1年の課題とかなんかで行きましたね。

司会 僕も、こうやって改めて、皆さんと顔を合わせてお話するというのが少ないなあと思って。むやみな質問で、難しい質問をしちゃったりしたんだけども、少し先を行く先輩の立場として質問させてもらいました。
じゃあ時間になってきたんだけども、最後に何か一言ずつもらいたいなと思うんだけども。
何でもいいですよ。

藤田 はい。最後に、そうですね。今以上に子どもたちのことも考えて、保護者対応とかも石田先生と一緒に、教えてもらいながら、頑張っていきたいなと思っています。

司会 でも頑張ろうという気持ちが現れています。
保護者対応って、結構、石田先生が多いんですか。

藤田 そうですね。石田先生が毎日、取ってはるんです。私たちが療育してる間に、お母さんの時間というのでお話をされています。

司会 そうなんですか、私は鳥居寮勤務であいあい教室と同じ事務所で働いてるんですが、お互いのタイムスケジュールみたいなもんを知らないものですね。
谷脇さんからも、ちょっといいですか。

谷脇 私は直接、利用者さんにというよりも、皆さんが働きやすい環境を作るというのが、やっぱりすごく大きな仕事だと思ってるので。なかなか、それこそ毎日、毎日いろんなことを処理することに追われていたりもするんですけども、もっとも、なんて言うんですかね、したいことっていうか、すべきことというふうに思っているので。それこそ、今ここでは言えないけど、こういうことがというのがあったりしたら教えてほしいし、たちまちどうこうならなくても、少しでも勤めやすい職場になれるようにというふうに、力をかけてというか、頑張っていきたいなと思っています。

司会 ありがとうございます。
6月からできたタイムカードとかも、視覚障害者である私たちにとっても使いやすいものになるよう、いろいろご配慮いただきました。そういう一つ一つのことが、僕たちが仕事がしやすい。みんなが仕事をしやすいということは、利用者さんに対していいものを返していけるというところにつながっていくというふうに思いますので、またよろしくお願いします。
甲斐さん、どうでしょうか。

甲斐 はい。来年新しくなって、逆に今は40何人ですけど、100人規模になりますんで、新人がすごい数、入ってきますので。今はいちばん下なんで、甘えている部分もいっぱいあって、わからないことは聞けばいいやみたいなことがあったりはしますけど、来年は言う立場になって。その面もどんどん目指していかないといけない立場にあって。今よりももっと視野を広げないといけないですし。今思っている、その先をもっと考えてやっていかないといけないんだろうなというように思っています。それが私たちのためというより、利用者さんのためというところに焦点をおいてやっていくということを常に思いながらやっていかないといけないかなというふうに思っています。なかなか進歩できないですけど、それでも一つ一つできたことを自分の中で消化しながらやっていっていますので、頑張りたいと思います。

司会 すごいね。今年1年目で、いきなり来年、後輩がどばっと来るわけだもんなあ。まず後輩の名前を憶えていくのが大変かもしれない。
新しくなったら、ちょっと僕たちと場所が離れて、接する時間も減ってくる可能性はあるんだけども。またいろんな中で、一緒にかかわっていく中で、いいものができたらと思いますのでよろしくお願いします。
じゃあ椹木さん、どうでしょうか。

椹木 私があいあいにいて、いいなあと思うのが、子どもを通して、ほかの部署とちょっとつながりが持てるみたいなところがあります。地下の部屋で療育するから、子どもが事務所に鍵を借りに行くとか。

谷脇 あいあい教室の子どもさんが来られるのを楽しみにしてます、事務所も。

椹木 行事で船岡の庭を使わしてもらうとか、新しくできた3階のイエローサブマリンに、ちょっと療育の合間にほっこりしに行かしてもらうとか。子どもを通して、お互いの部署のことを知るみたいな。ほんとうに子どもやから、みんなあったかく見守ってくれはるというか、ほんとうにちょっと迷惑をかけているときもたぶんあると思うんですけど、子どもやしというので、あたたかい目で見てくれてはるなあ、ほんとうにありがたいなあといつも思ってるんですけど。あいあいは、あいあいだけじゃなくて、ライトハウスの中で、それこそお散歩に行くときもロビーで待ってたら、事務所の人たちが「いってらっしゃい」とか、「お帰り」って言ってくれるみたいな、そういう何気ないことも、その場面というのがすごくいいなあと思えるようになってきました。

司会 子どもさんを通して、いろんな部署とつながりが持てているような感じですよね。たぶんどの部署もそういうところがお互いにあって、お互い、なかなか言ってみないとわからないこともあったりしますので。業務の中を通して、ほかの部署とかも知れたり、かかわりを持っていったりすることができたら、ほんとうにいちばんいいですよね。それによって、みんな仲よく、状況を把握しながら仕事が進めていければ、ほんとうに、なおさらいいかなと思います。うまくまとめちゃいましたね。
ほんとうにお時間いただきました。
ここまで難しい質問に対しても、たくさんの意見をいただいたというのは大きなことかなと思いますし、それ自身を皆さんのきょうからのまた財産にしていただいて、次の人に伝えていってもらえたら非常にうれしいなというふうに感じています。

(ホームページ委員 鳥居寮 久保・FSトモニー 古屋)