「遊びをせむとやうまれけむ 戯れせむとやうまれけむ…」。

梁塵秘抄に収められたこの歌は、いろいろな解釈をされることがありますが、一般的には歌詞そのままに「こどもは遊び戯れるために生まれてきた」と訳され、子ども本来の姿とそれを見守る大人の心情を絶妙に詠んだ歌として、今日まで伝えられてきています。

そんな遊びの塊・こども達のための読書スペースが、この10月末、情報ステーションにオープンします。子どもたち自身で、また大人と一緒になって、点字グッズや点字絵本、点字図書、録音図書などをゆっくり楽しめる場として、また紙芝居や絵本の読み聞かせなどミニ行事の場として、情報ステーションが一人でも多くの子どもたちに利用され親しまれることを願い開設するものです。

名称はキッズコーナー『イエローサブマリン』。
自由に楽しく冒険心のまま大海原を旅した潜水船「イエローサブマリン」の物語にならい、ライトハウスを母港に子どもたちが書物の海を自在に巡り、新たな発見に出会う船となれ! そんな思いを込めて命名しました。

夢中になって遊ぶことなど、とうの昔に忘れ、自制と遠慮と諦めの中で日々過ごす大人の方々にも、人はいくつになっても遊ぶために生まれてきた、そんな感覚を取り戻していただけるような読書スペースにもなればとの思いも込めて、オープンいたします。

(五十嵐 幸夫)

株式会社わかさ生活様のご寄贈により、無事進水致しました。

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