2011年2月発行の「はなのぼう」で、「現在、N-LINK(エヌリンク)という図書管理システムが全国で運用されていて、そのシステムの今後のサポートが難しくなっているため、Web図書館システムに移行していく方向になっています」ということをご案内しました。2年あまりが経過した今日、すでに全国の視覚障害者情報提供施設の約3分の1程度が移行を終えており、京都ライトハウスも来年の3月に移行の予定となっています。

 Web図書館システムへの移行の理由とメリットは以下の通りです。

  1. (1)現在の図書管理システムはバージョンアップもされておらず、サポートも2013年9月で打ち切られているということ。
  2. (2)Web図書館に移行することで、同一画面で「サピエ」も自館図書も検索でき、作業が効率よくスムーズに行えるということ。
  3. (3)サーバーの管理が行き届いているため、安定性や安全性が増すというメリットがあります。

次に利用者の個人情報の取り扱いについてご説明申し上げます。

これまで、図書情報や個人情報は館内の図書管理システムで管理してきました。Web図書館システムでは全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)が管理するサーバー上で行うことになりますが、(1)サーバーは非常に高い水準のセキュリティーで守られていて、むしろ現在の図書管理システムより安全だそうです。(2)利用者の個人情報は登録館しか見ることができず、たとえ全視情協の事務局でも見ることができないということです。さらに(3)個人情報の保護については、情報ステーションと全視情協とが契約を交わし、両者の持つ個人情報保護規程により厳格に保障されることになっています。

以上ですが、ご質問やご意見がある場合はお知らせくださいますようお願い申し上げます。

今後ともよりよいサービスを目指し、業務の充実・改善に取り組んで参ります。何とぞよろしくお願い申し上げます。

(田中 正和)