11月1日(金)に東京錦糸町にあるすみだ産業会館サインライズホールで開催されている「サイトワールド2013」に行ってきました(ちなみに、11月1日は「点字の日」です)。

朝10時からだったのですが、開場前から、会場にむかうエレベーターには長蛇の列。会場にたどり着くのもやっと…と思ったら、会場に入っても、人、人、人。平日にも関わらず、朝からたくさんの方が来られていました。しかし、これだけ人が多いと、なかなかお話を伺うこともできません(となりのブースにまで列ができているブースもありました)。会場を3周くらいしてやっと担当者の方とお話することができました。

会場には、40以上の企業・団体が参加されていて、各ブースの担当者の方が、1人ひとりに丁寧に説明をされています。拡大読書器や白杖、さまざまな用具など視覚障害者の方用の機器もたくさんあったのですが(いま開発中のものも展示されていました)、家電量販店で販売されているようなものも置いてありました。何か視覚障害者向けに特別な機能がついているのか聞いてみたところ、そのようには作られていないとのこと。しかし、すべての方が使える使いやすいものを、と商品開発を行っているそうです。また、以前のサイトワールドで聞かれた声をもとに新たな機能を取り付けた、ということもあるそうです。

次回のサイトワールドでは、また新たな機器や機能が見られるのが、いまから楽しみです。

パンフレット
会場で配布されたパンフレット

この前日、10月31日(木)には、高田馬場にある、日本点字図書館と日本盲人会連合へ見学に伺いました。

サイトワールドの前日ということで、どちらもとても忙しいにも関わらず、施設内のいろいろな設備や取り組みなどについて説明していただきました。日頃の業務の中で自分自身が関心を持っていることについて質問したり意見を伺ったりと、1時間の見学予定を大幅にオーバーしてしまいました。

この2日間、もっともっといろいろな興味深いお話をたくさん伺ったのですが、この「職員日誌」には、紙面の関係上、書ききれません。

サイトワールドでお話を伺ったみなさん、日本点字図書館のみなさん、日本盲人会連合のみなさん、お忙しいなか、ありがとうございました。

この見学で学んだことを、これからの日常の業務に大いに活かしていきたいと思います。

ちなみに、高田馬場駅周辺には、点字ブロックが、しっかり引かれていました。アクセス案内にも、「点字ブロックに沿って」と書かれていたので、それを信じて歩いていったのですが、なかなか目的地にはたどり着けず、道に迷ってしまいました。「このあたりは、しっかり点字ブロックが敷かれているんですね。」と聞いてみると、どちらの施設の方も、同じことをおっしゃいました。「点字ブロックが、ちょっと敷かれすぎなんですよね」と。必要なものでも、その加減は難しいんですね。

(事務所 井倉あい)