書庫の環境改善の取り組み! - 快適な読書のために -
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この夏は各地で記録的な猛暑でしたが、京都でも昭和21年に記録した連続猛暑日14日をさらに3日間更新する猛暑でした。さぞ皆さんも、いろいろな工夫をしてこの夏を乗り切られたのではないかと思っています。毎年、猛暑を乗り切るグッズがあれこれ販売されてついつい買ったりしますが、ピタッと合うものがなかなかありません。良いものがありましたらぜひご紹介ください。皆さんにもご紹介しようと思います。
暑さや寒さと少し関係する話ですが、情報ステーションには地階と3階に書庫があります。しかし、湿度が高いと思われる地階の書庫にはエアコンがなく、梅雨時や夏は特に厳しい環境にさらされてきました。そのため、カビなどが発生した図書もあり、2011年度に行った書庫整理の際は、書庫の床や書架のカビ、図書のカビの除去も行いました。その結果、それ以降はどうにか広がりを防げているようです。
しかし、厳しい環境下にあることに変わりはなく、今年の2月からは日に3回書庫の湿度・温度のチェックを行っています。3月〜4月は湿度30〜50%以下で温度も16度〜20度くらいでした。5月20日を過ぎると湿度50%を越えるようになり、6月には60%に達する日が出て来て、除湿器の運転を始めました。長らく使っていなかったので、恐る恐るの慣らし運転から始め、7月9日からは夜間運転も始めた結果、湿度は30〜35%、温度もほぼ30度以下に保たれてきました。温度が低いのは、地階にあるためだと思われます。職員も、これまでは書庫に行くのが苦痛だったが、涼しく感じると言っています。
本格的な対策となると、エアコンによる温度・湿度管理、防カビ工事などが必要なのかもわかりませんが、手近にできることとしては、清掃、庫内の空気の攪拌、書庫外の外気を呼び込まない、などがあるようです。できることをしながら、快適に読書いただけるようにして行きたいと思っています。何かお気づきの点がありましたら、ステーションまでお知らせいただきますようお願いいたします。(田中 正和)