高齢化について
公開
盲養護老人ホーム「船岡寮」の改築が大きく動き出しつつあります。改築が差し迫った課題と位置づけられてすでに10年以上経過しており、入寮者にはたいへんご迷惑をおかけしてきました。
今、新しくなる船岡寮はどのような施設であるべきか内部で検討中ですが、京都府内には65歳以上の視覚障害者が約7千人強もおられ、船岡寮に入寮できる方は一部の方です。一般の施設に入所されたり福祉サービスを利用されたりしていますが、「視覚障害者への配慮がない」ということで困っておられる方も多いようです。そういうこともあって、「船岡寮は視覚障害高齢者のセンター機能を発揮してほしい」という要望が寄せられています。
私も高齢の母がいて、福祉サービスを利用したり病院のお世話になっていますが、ハード面の充実も大切な要素ですが、それ以上に施設の職員さんや看護師さんの温かい対応や気遣いの大切さを改めて感じました。京都府内にはたくさんの高齢者施設がありますが、視覚障害者のことを発信できるのは船岡寮しかありませんし、そうした役割を担っていく必要があると考えています。
なお、このたびの改築では念願の特養の併設もされる予定となっています。
情報ステーションでもボランティアさんの高齢化が進んでいて、講師をされていた先生やバリバリ活動されていたボランティアさんが認知症になられたり、利用者の方から苦情めいたことをお聞きしたりすると、とても残念です。長年お世話になっているのですが、どこまで続けていただくのかそろそろ検討し、今年度中にはある程度の方向性を出したいと思っています。
お世話になっていることへの感謝を忘れず、気持ちよく区切りをつけていただけるようにしたいと思っています。
(田中 正和)