音シリーズの充実
公開
今年の夏は、猛暑の予報、電力不足、原発再稼働、原発反対大集会、オスプレイ、オリンピック等々で日本を熱くさせた夏でしたが、本号発行の頃には熱帯夜から解放されていることを願っています。京都市では北と南では夏・冬とも結構温度差があるようで、ライトハウスより少し北に鷹峯というところがありますが、そこに住んでいた元職員は、夏でも窓を閉めないと寒い…と超うらやましい話をしていました。ちなみに私が住んでいるのは京都駅の南の方で、暑い地域です。地球温暖化で、今以上暑くなるのは想像したくありませんね。
前号でもご紹介しましたが、3階の情報部門のカウンターには、節電対策も兼ねて風鈴を吊り下げています。ただの風鈴ではなく、鳥居先生が恐らく最後に詠まれた有名な短歌「貝の風鈴」の風鈴です。40年余りの眠りから目覚めた風鈴で、みなさんに「千尋の底の大海の神秘の音色」を聞いていただいています。8月中ですので、まだの方はぜひお越しください。
風鈴に続いての音シリーズの一環ですが、日本点字図書館が創立70周年を記念して「先人の声 歴史を築いた50人」のCDを製作され、いただいて来ました。50人の中には、石川倉次氏、宮城道雄氏、鳥居篤治郎氏、岩橋武夫氏、本間一夫氏らの声が収録されています。年内いっぱいまで3階ロビーに置いておりますので、こちらもぜひお聞きください。
今年のほっこり散策は、点字制定記念日の11月1日(木)に行うことになりました。詳しくは別のコーナーでご案内させていただきますが、耳・匂い・口・お腹が満足する欲張った企画を考えました。京都の老舗のうなぎ屋「京極かねよ」さんで落語を聞いていただき、それから鰻丼を食べていただき、プラス新京極界隈の散策も楽しもうという企画です。お申込、よろしくお願いいたします。
(田中 正和)