夏の電力不足 今年は関西が最も厳しい?
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4月に発行しました「京まる」デイジー版はいかがでしたでしょうか。「京まる」の発行でデイジー版の方が800人を超え、テープ版の方はごく少数になりました。この「京まる」に対し、ご意見・ご感想などありましたらお聞かせください。よろしくお願いいたします。
さて政府は、「自立支援法」を廃止し新しい総合福祉法を制定するとして、障がい者制度改革推進会議総合福祉部会を設置し、18回に及ぶ議論を経て「骨格提言」がまとめられました。しかし、まとめられた新法が、骨格提言を生かしていないということで、部会委員や障害者団体から厳しい意見が上がっており、極めて残念なことです。
また原発問題では、北海道の泊原発3号機が定期検査のため6日未明に停止し、日本国内の全ての原発が停止しました。政府や電力会社は、口を揃えて夏の電力不足、特に関西が厳しいと盛んに言っていますが、本当にそうなのかという疑問を拭えません。電力の不足率も発表の度に低くなっていますし、これまで日本全体の原発依存率は30%と言われ、特に原発の多い関西は50%と言われて来ましたが、全ての原発が停止しても電力不足が起こっていないというのは一体どういうことなのか、さっぱり分かりません。
東京に出張で行ったりしますが、節電は関西とは比べものにならないくらい徹底していました。エスカレーターが止まっているのはあまり見かけなくなりましたが、駅やターミナルの照明は相変わらず暗いように思います。照明や冷暖房を1/3減らすだけでも相当な節電ができると思われます。医療機関など必要なところにはきちんと供給しつつ、このようにすれば電力不足は乗り切れるという方策を提示すべきだと思いますが、あまりしたくないのかも知れません。
自治体や企業では既にクールビズの取り組みが早々と始まっているようです。京都ライトハウスでも、新たな取り組みをしなければと思っています。電力不足が厳しいと言われているこの夏を乗り切ることで、省エネ社会に向かって着実に前進し、温暖化対策にも繋がればと思っています。災い転じて福としたいものです。
(田中 正和)