はなのぼう 2010年7月20日号
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 6月18日(金)に大阪で全視情協の総会が開催されました。
図書館界の会議には初めての参加で、情報ネットワークの統合や情報のデジタル化など大きく動いている事業だけあって予算規模も大きく、盛りだくさんの報告に圧倒されました。

 ちなみに、事業計画の柱(基本テーマ)は、次のように掲げられました。

  1. 視覚障害者情報提供事業の将来像の検討
  2. 視覚障害者情報総合ネットワークの充実
  3. デジタル化の推進
  4. 島根あさひ社会復帰促進センターでの取り組み

 これらの事業計画を見ると、デジタル化・IT化という大きな波にさらされ、乗り越えようとしている状況が伺えます。情報提供の新たな世界が広がるという点では、たいへん喜ばしいことです。

 京都ライトハウスは、来年6月に創立50周年を迎えます。
大きな節目を迎えるにあたり、各施設・事業の中長期プランを検討しています。検討にあたっては、次のような点を視野に入れなければと思っています。

(1)視覚障害者の7割前後が高齢者であり、デジタル化・IT化のハードルが高いと思われること
(2)視覚障害者の総合施設としての多様な機能を備えている数少ない施設として、近畿のセンター的役割を果たすこと
(少し大げさか?)
(3)電話や来館による職員との会話と、点字・テープ・デイジーでの読書を楽しみにされているニーズに応えること
(4)点字の重要性を訴え、点字教科書の製作や点字の普及にしっかり・地道に取り組むこと
(5)図書館と出版の統合を生かした製作体制の強化とIT・デジタル化の促進に取り組むこと

 これらの点を踏まえた上で、全視情協の基本テーマを含めた中長期プランを策定しなければと思っています。

ご意見等ありましたらぜひお聞かせください。よろしくお願い申し上げます。(田中 正和)