視覚障害者への情報提供に 京都府・京都市では一歩進んだ対応
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先日、日盲社協点字出版部会の職員研修会が2月に金沢でありました。研修会には日本盲人会連合の竹下会長にわざわざお越しいただき、障害者差別解消法と障害者権利条約のポイントと双方の違いをわかりやすく解説いただき、点字出版を絡めてご講演いただきました。様々な課題を抱える点字出版所ですが、元気を頂戴し目指すべき羅針盤を得たように思います。
さて、4月には統一地方選挙がありますが、また選挙かと思われている方もあろうかと思います。国の膨大な借金や赤字財政で、社会保障や社会福祉への風当たりが強まっていますが、船岡寮の建設工事に動き出した本法人も、建設費の高騰に加えて特養等の介護報酬が引き下げられ、二重の打撃を受けています。その一方で、世界や日本での格差の拡大や富の集中が問題になっていますが、今回の一斉地方選挙では有権者の一人としてしっかり意思表示をしたいと思っています。
ちなみに、参政権を適切に行使するために選挙公報が発行されていますが、視覚障害者への選挙情報の提供も大きく前進してきました。しかし中には、肝心の有権者に配布されていなかったり、一部の人への配布に止まっていたりなど様々な問題があります。しかし、京都府と京都市では、「音声版を聞いているが点字版もほしい」、「点字版を読んでいるが音声版もほしい」など複数の媒体を希望される場合、「柔軟に対応したい」という嬉しいご回答をいただいています。
「府民だより」や「市民しんぶん」を購読されている方は、それと同じ媒体で「選挙のお知らせ」が届けられると思いますが、「選挙のお知らせ」だけを希望される場合や、複数の媒体をご希望の場合は、選挙管理委員会か京都ライトハウス情報ステーションにお申し込みください。
(田中 正和)