はなのぼう 2011年01月20日号
新年おめでとうございます

 昨年は、情報部門の中にニューメディアを担当する係を設け、デイジーの講習会や情報ネットワーク「サピエ」の講習会などに取り組んできました。

 一方、貸し出し希望のあった図書をすぐに貸し出せるように、点字・テープ・デイジー図書を保管していますが、それも収納能力をはるかに超える状態となっており、思い切った整理が必要となっています。その他にも、地元利用者へのサービスの充実・強化が大きな課題となっています。

 本年は、京都ライトハウスが創立されて50周年を迎えます。50年間の歴史を振り返ると、全国的にこれほど充実・発展した施設はないように思います。やはり、偉大な先達・鳥居篤治郎先生がおられたこと、福祉における京都の先進性、施設と団体が一体となって福祉の充実に取り組んで来たこと、が発展の土台になったと思われます。

 日本の国が少子高齢化を迎えている今日、視覚障害者の中でも新たな課題が出てきています。それは、超高齢化の問題であり、就業率の低さの問題です。どちらも積年の課題であるとともに、ますます重要な課題となっています。今日の京都ライトハウスが到達している基盤を生かし、そうした課題に取り組んで行く必要があると考えています。

 情報提供部門でも創立50周年に向けて中長期プランを検討しています。ライトハウス全体の課題も視野に入れながら、基本的人権である「学ぶ権利」「知る権利」の保障に貢献し、自立と社会参加の基盤となる情報提供の事業に取り組んで参ります。そして、大きな飛躍の年になるよう頑張りたいと思っています。

 本年も力強いご支援・ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。 (田中 正和)