街で、見えない・見えにくい人に出会ったとき、あなたにも簡単にできる支援の方法をご紹介します。

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見えない・見えにくい人を見かけたときは…

画像:声をかけてあげてください見えない・見えにくい人を見かけたとき、どう声をかけていいのか迷ってしまうことはありませんか? 白い杖を活用して一人で歩くことは、とても緊張するものなのです。特に、混雑した場所や駅のホーム、交差点などでは危険度は高まります。「何かお手伝いしましょうか?」と、声をかけてください。あなたのちょっとした勇気が、見えない・見えにくい人の安心と安全につながります。

道を聞かれたときは…

画像:丁寧な説明をしてあげてください「あっち・そっち・あれ・それ」などの言葉を使うと、見えない・見えにくい人にはわかりません。相手を基準にして「北に向かって二つ目の交差点を東に進みます」とか「いま向いている方向へそのまま歩き、次の通りを左に曲がります」というように、方位(東西南北)や左右など具体的な表現を使って説明してください。また、音も手がかりとして利用できます。

誘導するときは…

画像:肘を貸してあげてください見えない・見えにくい人を安全に誘導するための方法を「手引き」と言います。手引きする人は、右腕の肘のあたりを持ってもらい、二人が同じ方向を向いて、必ず見える人が半歩前を歩くように心がけます。決して、白杖を引っ張ったり、体の後ろから押したり、手をつないだりしないでください。とても危険ですので、正しい手引きで安全に誘導しましょう。

一緒に歩いているときは…

画像:気をつけて歩いてください手引きしているときは、階段や歩道の段差などにも注意しながら、相手のペースに合わせて歩くことが大切です。また、二人分の幅をとって歩いているということも忘れないでください。周りの風景や様子などの説明があれば、見えない・見えにくい人も一緒に楽しく歩くことができるでしょう。

手引きが終わったときは…

画像:周りの状況を教えてあげてください手引きが終わって立ち去る前には、必ず周りの状況や見えない・見えにくい人が向いている方向や状態を説明してください。周囲に何があるかわからない状態で、突然手を離されるととても不安になります。また、手引きは、必ずしも相手の目的地まで一緒に行かなければならないものではなく、あなたのできる範囲の援助で構いません。

バスや電車の中で見かけたときは…

画像:空席を教えてあげるなどしてくださいバスや電車に乗ったとき、見えない・見えにくい人は、どこの席が空いているかわかりません。もし空席があれば、言葉の説明だけではなく、できればその席まで手引きしてあげてください。見えない・見えにくい人は、背もたれに手を触れることで座る向きがわかり、あとは自分で座ることができます。また、到着したバスや電車が自分の乗りたいものなのかどうかがわからないので、何系統か何行きに乗りたいかを尋ね、バスや電車が来たときに一声かけていただくと安心です。

交差点や駅のホームで見かけたときは…

画像:周りの状況を教えてあげてください交差点や駅のホームは、見えない・見えにくい人にとっても、特に不安になる場所であり、転落事故などの危険を伴う場所でもあります。必ず声をかけて、必要であれば手引きで誘導してください。交差点で横断歩道を渡るとき、バスや電車に乗るときだけでも、お手伝いいただければ安心できます。

盲導犬を連れている人を見かけたときは…

画像:盲導犬がいても、声をかけてあげてください盲導犬は、白い杖と同じように見えない・見えにくい人が安全に歩くための大切なパートナーです。決して盲導犬がどこにでも連れて行ってくれるわけではなく、ユーザーが盲導犬に指示を出しながら歩いています。見えない・見えにくい人が盲導犬を連れており、もし迷っておられる様子があれば、声をかけてください。