療育について
療育について
支援のおもな内容
乳幼児期は視覚の発達が著しい時期ですが、年齢が小さいほど保護者の方の不安も大きく、さまざまな悩みを抱えておられると思います。当教室では、そんな保護者の方の悩みをまず受け止め、サポートしていくことが大事なことだと考えています。
視覚に問題があると言っても、全く見えない子・少し見える子・日常生活にはさほど不自由を感じない子など、視力や見え方はさまざまです。また、視覚以外にもいろいろなハンディのある子ども達がいます。私たちは子ども達の明るい笑顔を大切にしながら一人一人と丁寧に関わり、それぞれの力を伸ばしていくことを目標としています。
以下のような支援を中心に、みなさんと一緒に歩んでいきます。
<子どもさんへの支援>
- 見えない子どもさんに対しては、視覚に代わる他の感覚(触覚・聴覚等)を豊かにし、物の認知や操作力、探索力や移動能力を高める遊びや訓練を行ないます。
- 視力の弱い(弱視)子どもさんに対しては、保有する視力を有効に使うことや、さらに視知覚を向上させるための訓練や遊びを行ないます。また、目と手の協応力を高め、物を認知し操作する力を養います。
- 必要に応じて視力検査などを行ない、療育に活かしていきます。
- 視覚障がいによって起こりがちな運動能力の遅れを改善するため、基本的な運動能力を身につけるための遊びを行います。
- 生活リズムの安定や、食事・排泄・着脱等の基本的な生活習慣の向上を目指します。
<保護者の方への支援>
- 保護者の方が子どもさんの目の状態について理解できるよう、学習会の開催や眼科に関する情報を提供します。
- 保護者グループでの懇談や個別面談等を行ないながら、保護者の方がお子さんの心身の状態や発達を把握し、主体的な子育てができるよう支援します。また、保護者同士の情報交換がスムーズにいくよう支援します。
<地域生活への支援>
- 地域の保育所や幼稚園での集団生活に適応できるよう、関係機関と連携を取りながら総合的に支援していきます。
療育の様子
朝のおあつまり
親子で歌や手遊び、簡単なリズム運動をします。楽しい雰囲気で手や身体を使って遊びます。
触察絵本
市販の絵本の他に、触察絵本を使って絵本の楽しさを味わいます。
光あそび
暗室で光るおもちゃなどを用いての光あそびを取り入れ、見ることへの興味や意欲を高めます。
触察訓練
型はめなどの教材を使って、手指の操作性や物の認識力を高めます。
単眼鏡の使用訓練
単眼鏡(小さな望遠鏡のようなもの)など補助具の使い方の練習を行ない、日常生活や学校での学習(黒板を見る等)に活用していけるようにします。