鳥居賞・鳥居伊都賞の伝達式
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第26回鳥居賞 桜井政太郎氏、第12回鳥居伊都賞 茂木愛子氏 受賞される
9月11日、京都ライトハウスにおいて、鳥居賞・鳥居伊都賞の伝達式が行われ、狩野勝也故鳥居篤治郎先生遺徳顕彰会代表から第26回鳥居賞受賞者の桜井政太郎氏、及び第12回鳥居伊都賞受賞者の茂木愛子氏へ、それぞれ賞状と記念品・副賞が贈られました。
選考経過につきましては去る7月22日に開催の選考委員会において、京都ライトハウス理事会から推薦のあった候補者の中から慎重審議の結果、次の功績により今年度の受賞者と決定されました。
桜井政太郎氏は、岩手県立盲学校理寮科教員として30年間勤められ、要職を歴任され視覚障害者福祉運動を推進されました。教員時代の体験から持たれた「視覚障害者に目で見なくても、触れることで見たと言わせたい」「百聞は一触にしかず」という思いから、長年にわたり収集された、膨大なコレクションを有する、触って知ることができる日本唯一の私設博物館「手で見る博物館」を開館され、運営に尽力されていることが鳥居賞に相応しい業績とされました。
茂木愛子氏は、国立東京視力障害センターの厚生教官で視覚障害の夫・茂木幹央氏の「埼玉県にどうしても盲老人ホームを」という思いを支えて、「ひとみ園」づくりの準備・建設まで陰の力となって開園を実現されました。事務長、常務理事、副園長として、50名の定員を100名にするなど施設の発展と盲老人福祉増進に尽力され、豊かで質の高い自立した生活ができるよう利用者の良き相談相手として、支援と介護にあたられ、その後も多くの施設・事業所を開設されるなど献身的な努力と不屈の熱意で活動を支えてこられたことが鳥居伊都賞に相応しい業績とされました。
鳥居賞は初代館長でもある故鳥居篤次郎の遺徳を偲び、創設された「遺徳顕彰会」から毎年9月11日の先生のご命日にちなんで伝達される賞です。また、伊都賞は、鳥居先生の奥様伊都婦人が夫であり要職にあられた鳥居先生をあらゆる角度から支援された生き方と女性としてご活躍されたご功績を永く思い出に留めることを目的に創設された賞です。